翌日は朝から移動し次のアグリツーリズモテストーネへ。
電話で道は聞いてたが案の定山奥の奥。
道を塞ぐ牛に四苦八苦しながら到着。オーナーに挨拶をと思ったら、
「こっちだ、このパスタ知ってるか?」
「マッケロンチーニサルディですね、たまに店で出しますよ」
答えるや否や、椅子が出てきてお手伝い。成形しながら店のことを根掘り
葉掘り聞かれたり、掲載された日本の雑誌を見せてくれたり、と思ったら
「こっちだ、チーズつくるぞ」と忙しない。
夕方出かけるそうで駆け足で色々見せてくれる。
全て味見しながら小さなコップに冷えた自家製カンノナウ。旨い。
自分で育て自分で搾る、自分で発酵させ自分で熟成させる。
出来上がったチーズとワイン、サラミの相性の良さは心に沁みる。
高級食材の華やかな味とは違い、作り手の心がこもった滋味豊かな味、人、空気。
自分の中では究極のご馳走。